美容経営というと、美容室に限らず、今はどこも価格競争が激しいです。 特にチェーン店が周りに進出していたりすると、ポスティングの情報誌などにクーポン券を広告と一緒に載せたりしているところが多いようです。 初めてのお客さんには基本半額とか、そういうサービスをよく見かけます。とりあえず来てもらって、リピートしてもらうように持っていくという仕掛けです。 対極的に、ある美容室では一切クーポンや割引をいうのをやらない主義で来ているところもようです。もちろん、広告はちょくちょく載っていますが、サロンの特長などを紹介する程度でクーポンをつけたり、初回割引もしていません。 ただ、そのやり方ももう通用しないのかな、という傾向があります。 というのは、まず1点目がもうクーポンが当たり前になりすぎているという業界状況です。また、やはりデフレですから、いくらいい技術を提供しても、やはり価格が思った以上に安いところがあると競争してもかなわない気がするかもしれません。財布のひもが皆固いようです。

美容室の経営において欠かせないことは、自分たちの美容室はどのような美容室であるのか、何を強みとしている美容室なのかといったコンセプトを大事にする必要があると思います。コンセプトというと、例えば安さであったり、ブランドであったり、といろいろなものが挙げられます。 自分たちのまわりには美容室がたくさんあり、それらすべてがライバルにあたります。仮に、ライバルと同じような美容室を新規に開設したとしても、その美容室はつぶれてしまうでしょう。そのため、ライバルの美容室と比較して、自分の美容室の色を出していくことが、美容室の経営戦略に該当するのではないでしょうか。 このように、自分たちの色をアピールすることにより、その色にマッチした顧客が来るようになり、それが結果として顧客の獲得につながるのではないかと思います。美容室はやはり顧客の人数に依存するところがあると思うので、まずは顧客を獲得すること、リピーターを増やすことが美容室の経営における最優先事項なのでしょう。