美容室業界は一見共存状態を保っているように見えますが、その実、水面下では熾烈な競争が行われています。それは地元型の店舗も激戦区の店舗も変わりません。ただ、店舗経営の形態として、相続店舗で家賃がかかっていなかったり、スタッフを雇っていないなど支出の面で負担が少なく、特に増減はないけれども固定客がいればやっていける、といった経営状態をキープしている店は確かに存在します。 けれども今後の美容室は、インターネットやSNSの普及により、顧客が情報を受け取ることができる範囲が広くなっているため、かなり積極的にリピーターの獲得をはからないと、収益にはつながらなくなっていくのではないかと思います。美容師も美容室も増え続けてはいますが、倒産、閉店する店舗もあとを立たないのが現状で、独立開業してもサロンに勤めていた時以下の手取りしか手に入らないということもあり得ます。 逆をいえば、美容室経営には大きな可能性があるということでもあります。美容室経営に関する古い固定観念にとらわれず、今後を見据えた展開をしていくことが、成功への近道といえるでしょう。